不登校の中学生が勉強の遅れを取り戻す方法│1ヶ月・3ヶ月・半年以上の遅れ別プラン

「不登校で勉強がどんどん遅れていく…取り戻せるの?」 「何から手をつければいいか、全くわからない」 「もう半年以上休んでいる。今さら追いつけるの?」

こんにちは、さやかです。 うちの息子も中1のときに不登校になりかけた時期があり、3ヶ月分の授業が丸ごと抜けた経験があります。あのときは正直、「もう追いつけないんじゃないか」と絶望しました。

でも、結論から言うと、不登校の勉強の遅れは取り戻せます。

ただし、闇雲に「とりあえず教科書を開く」だけではうまくいきません。遅れの期間によって、やるべきことの優先順位が全然違うからです。

この記事では、1ヶ月・3ヶ月・半年以上の3パターンに分けて、「今日から何をすればいいか」を具体的にまとめました。

目次

まず知っておきたい「不登校の勉強の遅れ」の正体

勉強の遅れと聞くと、「膨大な量の授業を全部やり直さないといけない」と思いがちですが、実際はそうではありません。

中学校の授業スピードは、実はそこまで速くない

中学校の授業は、1教科あたり週3〜4時間。1ヶ月で約12〜16時間分です。これを自宅学習で取り戻す場合、1教科あたり1日30分×2週間程度で追いつける計算になります。

つまり、1ヶ月の遅れなら意外と早く取り戻せます。問題は**「遅れが3ヶ月以上になると、前の単元が分からないまま次の単元に入るため、雪だるま式に分からなくなる」**ことです。

取り戻すべきは「全教科」ではない

受験に直結するのは主要5教科(英語・数学・国語・理科・社会)。さらに言えば、積み上げ型の「英語」と「数学」を最優先にするだけで、状況は大きく変わります。

理科・社会は暗記中心なので、後からでも追いつきやすい。国語は読解力が中心なので、日常的に文章に触れていれば極端に遅れることは少ないです。

【1ヶ月の遅れ】自宅学習だけで十分追いつける

1ヶ月程度の不登校による勉強の遅れなら、親のサポートと教科書だけでも取り戻せます。

1ヶ月の遅れを取り戻す学習プラン

項目内容
対象教科英語・数学(最優先)、余裕があれば理科・社会
1日の学習時間30分〜1時間
期間の目安2〜3週間
使う教材学校の教科書+ワーク(配布済みのもの)

具体的な進め方

① 学校に「今どこまで進んでいるか」を確認する

担任またはクラスメイトに、各教科の「今やっている単元」と「次の定期テストの範囲」を聞いてください。ゴールが分かると、やるべき量が見えます。

② 英語と数学を1日30分ずつ

英語は教科書の本文を音読→単語を書き取り→ワークの問題を解く。数学は教科書の例題を解く→ワークの基本問題を解く。この流れだけで十分です。

③ 分からない単元があったら、その手前に戻る

数学で「方程式」が分からなかったら、「正負の数」や「文字式」に戻る。「分からないところの1つ前」に戻るのがコツです。

1ヶ月の遅れ:親ができるサポート

  • 学校への連絡(進度の確認)を代わりにやる
  • 「今日は何やった?」ではなく「今日机に向かえたね」と声をかける
  • 勉強を教えようとしない(喧嘩の原因になります)

【3ヶ月の遅れ】教科を絞って「つまずきポイント」を特定する

3ヶ月の不登校で勉強の遅れが大きくなると、教科書を最初から全部やり直すのは現実的ではありません。「つまずいている箇所だけ」をピンポイントで潰す戦略に切り替えます。

3ヶ月の遅れを取り戻す学習プラン

項目内容
対象教科英語・数学のみ(まずはこの2教科に集中)
1日の学習時間1時間(30分×2教科)
期間の目安1〜2ヶ月
使う教材教科書+学年別の薄い問題集(1冊で1学年分まとまっているもの)

具体的な進め方

① 「つまずき診断」をやる

各教科の単元ごとに、基本問題を1〜2問だけ解いてみます。解ける単元はスキップ、解けない単元だけ印をつける。これで**「どこが抜けているか」が30分で分かります。**

② 抜けている単元だけ集中的にやる

全部やり直す必要はありません。印がついた単元だけ、教科書の説明を読んで→例題を解いて→ワークの基本問題を解く。この3ステップで1単元20〜30分です。

③ 1人で「つまずき」を見つけるのが難しい場合

3ヶ月分の遅れがあると、そもそも「何が分からないかが分からない」状態になりやすいです。その場合は、マンツーマンで「どこから分からないか」を一緒に特定してくれる家庭教師やオンライン指導を使うのが最も効率的です。

3ヶ月の遅れ:親ができるサポート

  • 「全部やり直さなくていい。抜けてるところだけでOK」と伝える
  • 薄い問題集を1冊だけ用意する(分厚い問題集は挫折の原因)
  • 本人が「やる気が出ない日」は無理させない(週5日のうち3日できたら十分)

【半年以上の遅れ】「学年を戻る」覚悟が近道になる

半年以上勉強から離れていると、今の学年の内容ではなく、前の学年(場合によっては小学校の内容)まで戻る必要があるケースが多いです。

半年以上の遅れを取り戻す学習プラン

項目内容
対象教科英語・数学のみ(理社国は後回し)
1日の学習時間30分〜1時間(無理のない範囲で)
期間の目安3〜6ヶ月
使う教材小学校〜中学1年の基礎ドリル、またはタブレット教材
推奨する学習方法マンツーマン指導(家庭教師 or オンライン指導)

具体的な進め方

① まず「どこまで分かっているか」を正直に確認する

中2なのに中1の方程式が分からないなら、中1に戻る。中1の計算が怪しいなら、小学校の分数・小数に戻る。恥ずかしいことではありません。プロの家庭教師はここから始めるのが当たり前です。

② 英語は「アルファベット・be動詞・一般動詞」から確認

英語は積み上げ型なので、基礎が抜けていると何をやっても理解できません。中1の最初の単元に戻って、1日15分の音読と書き取りから始めるのが最も確実です。

③ 数学は「計算の基礎」が最優先

正負の数→文字式→方程式。この3つが確実にできれば、その後の単元(関数・図形)に進む土台ができます。逆に言えば、この3つが危ういと何をやっても空回りします。

④ 独学は限界がある → 伴走者を入れる

半年以上の遅れを一人で取り戻すのは、正直かなり厳しいです。理由は3つあります。

  1. 「どこが分からないか」を自分で特定できない → 何を勉強すればいいか分からないまま時間だけ過ぎる
  2. モチベーションが続かない → 「やっても無駄」と感じて挫折しやすい
  3. 間違った理解のまま進んでしまう → 後で全部やり直しになる

この3つを解消するには、週1でも「伴走してくれる人」を入れるのが最も現実的です。

半年以上の遅れ:親ができるサポート

  • 「前の学年に戻ってOK」「小学校の内容からで大丈夫」と安心させる
  • 「半年で全部取り戻す」ではなく「まず1教科だけ」と目標を小さくする
  • 本人が「暇だな」「何かやろうかな」と言い出すまで勉強を強制しない

不登校の勉強の遅れを取り戻すために共通する「3つの鉄則」

鉄則1:英語と数学だけに絞る

理科・社会・国語は後からでも追いつけます。英語と数学は積み上げ型なので、遅れが雪だるま式に膨らみます。最初の1ヶ月は英数だけに集中するのが最も効率的です。

鉄則2:「1日の学習時間」より「毎日続けること」が大事

1日3時間やって3日やらないよりも、1日15分を毎日続ける方が定着します。不登校の子は生活リズムが崩れやすいので、「毎日同じ時間に15分だけ」のルールから始めてください。

鉄則3:「勉強しなさい」は禁句

不登校の子にとって、勉強は「できない自分を突きつけられる行為」です。親が「勉強しなさい」と言うと、ますます心が閉じます。代わりに「手伝えることある?」「今日、何か面白いことあった?」と、勉強以外の会話を増やしてください。

「一人では勉強の遅れを取り戻せない」と感じたら

ここまで読んで、「うちの子は一人で取り戻すのは難しそう…」と感じた方も多いと思います。

特に3ヶ月以上の遅れがある場合、「どこからやればいいかを一緒に見つけてくれる人」がいるかどうかで、その後の結果が大きく変わります。

マンツーマンの家庭教師なら、

  • つまずいている箇所を正確に特定してくれる(小学校の内容まで遡ってくれる)
  • 本人のペースに合わせて無理なく進められる
  • 親が「勉強しなさい」と言わなくて済む(先生が管理してくれる)

不登校の子に合う家庭教師の選び方や料金については、こちらの記事で詳しく解説しています。

家庭教師の銀河は「やばい」って本当?リアルな口コミ・料金を徹底検証!

【徹底比較】勉強嫌いな中学生におすすめのオンライン家庭教師3選!

不登校の勉強の遅れについてよくある質問(Q&A)

Q1. 不登校で1年以上勉強していません。今からでも追いつけますか?

追いつけます。ただし「全教科を今の学年に追いつかせる」のは時間がかかります。まずは英語と数学だけに絞り、理解できるところまで戻って基礎を固めてください。1年以上の遅れがある場合は、独学よりもマンツーマンの指導を入れた方が効率的です。

Q2. 本人にやる気がまったくありません。どうすれば?

やる気がないのではなく、「何をやればいいか分からない」「やっても無駄だと思っている」状態かもしれません。まず勉強の話は横に置いて、本人が興味を持てること(ゲーム、動画、料理など)を一緒にやってみてください。心のエネルギーが溜まってくると、「暇だな」「何かやろうかな」と自分から動き出すことが多いです。

Q3. 不登校の子に塾と家庭教師、どっちがいいですか?

不登校の子の場合、集団塾はハードルが高いです。「同級生の目が気になる」「授業のペースについていけない」というストレスで逆効果になることがあります。マンツーマンの家庭教師かオンライン指導の方が、本人のペースで進められるので合いやすいです。

Q4. 出席扱いにしながら勉強の遅れも取り戻せますか?

はい、可能です。ICT教材を使った自宅学習を学校と連携して進めれば、出席扱いの申請と勉強の遅れの解消を同時に進められます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

不登校の中学生でも「自宅学習(ICT)」で出席扱いは可能?条件・手続き・学校への伝え方をやさしく解説

Q5. 不登校でも高校受験に間に合いますか?

間に合うかどうかは、今から何をするかで決まります。中3の秋からでも、英数の基礎を集中的に固めれば、通信制高校や当日点重視の私立高校には十分合格できます。進路の全選択肢については以下の記事でまとめています。

不登校の中学生、高校受験はどうなる?内申なし・欠席多めでも進学できるルートを全部まとめました

まとめ│不登校の中学生が勉強の遅れを取り戻すために、親が今日やること

不登校の勉強の遅れは取り戻せます。ただし、遅れの期間によって「やるべきこと」が違います。

遅れの期間最優先でやること教科学習時間の目安
1ヶ月教科書+ワークで自宅学習英語・数学1日30分〜1時間
3ヶ月つまずきポイントの特定→そこだけ集中英語・数学1日1時間
半年以上学年を戻る+マンツーマン指導を入れる英語・数学1日30分〜(無理のない範囲)

共通する鉄則:

  • 英語と数学だけに絞る(理社は後から追いつける)
  • 1日15分でも「毎日続ける」方が効果が出る
  • 「勉強しなさい」は言わない。環境を整えるのが親の役割

不登校の勉強・内申・出席扱い・進路の全体像については、こちらの記事をご覧ください。

不登校の中学生の勉強どうする?学習の遅れ・内申・出席扱い・進路…親が今やるべきこと完全ガイド

\ 勉強の遅れが不安な方はこちらも /

家庭教師の銀河は「やばい」って本当?リアルな口コミ・料金を徹底検証!

【徹底比較】勉強嫌いな中学生におすすめのオンライン家庭教師3選!


※参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm

※参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm

※学習の遅れの取り戻し方は、お子さんの状態や学校の対応により異なります。詳細は在籍校にご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

この記事を書いた人
さやか
勉強嫌い克服アドバイザー
息子の不登校・成績不振をきっかけに
6社以上のオンライン家庭教師を
実際に比較・体験。保護者目線で
勉強の悩みの解決策を発信中。
プロフィール詳細はこちら

目次